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傑作玩具と名高い往年の大ヒット商品『DX超合金 分身合体ゴーディアン』が、BANDAI SPIRITSの最新技術によってついにアップデート完了!
40年以上の時を経て超合金魂ブランドで新生を果たした、『GX-95 超合金魂 闘士ゴーディアン』をご紹介しよう!

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1979年当時としては非常にスマートなシルエットと驚異の合体ギミックを、緻密な設計によって両立させた名作玩具『DX超合金 分身合体ゴーディアン』。 超合金魂ではその最大の魅力である主人公・ダイゴ大滝がパワードスーツを次々と重ね着していくかのような特徴的な多重合体を再現しつつ、各形態のフルアクション化まで盛り込まれているのが、最大の進化ポイントとなっている。しかし各形態がマトリョーシカのように重なり合い、一部関節がリンクした状態でポージングさせるには、内部の関節を意識しつつ動かすための注意が必要となる。そこでここからは合体ギミックと共に、本アイテムを最大限楽しむためのポイントをレビューしていこう。

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まずはダイゴの両腕を左右に広げてプロテッサーに格納するわけだが、ここで要注意なのが格納する側とされる側の関節の向き。ダイゴの肘とプロテッサーの肩などの可動軸が重なる箇所は、必ず可動する方向を合わせて連動することを確認してから、外装を閉じる必要がある。
関節の可動方向を確認しないと、内部フィギュアの関節が意図しない方向へ曲がり、破損する可能性があるからだ。これを避けるには、「肩を可動させる際はタテ・ヨコの回転軸を意識し、1つずつ別々に動かす」「肩前面の外装とボディが干渉しそうな時は、外装を開いて避ける」なども留意すべきポイント。各形態に合体していく度に同様の注意が必要となるが、本アイテムの合体ギミックを満喫するためには必要不可欠なプロセスと言えよう。

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これらの手順を踏んだからこそ楽しめるゴーディアン最大の華が、「外装となったフィギュアの肩」と「格納されたフィギュアの肘」が連動して動く、革新的な可動システム。
単なる格納合体ではなく、外側と内部のロボが実際にリンクしながら動くDX超合金の一体感に、当時の子供たちはリアルさとメカニカルな魅力を感じ、虜となったのだ。 当然その魅力は本アイテムでも健在だが、今回は「ロボットがロボットを包み込む大胆な合体ギミック」と「連動する関節ギミック」に、「アクション可能なフィギュア」という一種矛盾したハードルが加わったことが大きなポイントとなっている。 一体感のある関節ギミックを実現するには、まずは格納したフィギュアを確実にホールドしなければならず、当然関節部にも高い精度が求められる。
その一方で、アクションフィギュアとしては極力自由に動かせないといけない……その意味では、本アイテムは昭和の大胆かつ緻密な合体ギミックに、令和の最新技術で真っ向から挑戦した冒険作とも言えるだろう。

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プロテッサーとデリンガーは格納されることを考えて、軽量化のためほぼ全身がプラ製となっている。ただし足首にはダイキャストパーツを使用しており、ディスプレイ時の接地性やウェイトバランスにも配慮されている。軽量さを活かして多彩なアクションポーズが可能となっているのも、嬉しいポイントだ。

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用途によって様々な形に変形するプロテッサーの専用武器・ゴーディアンボムは、パーツ組み替えで各形態を再現することが可能。
デリンガーの専用武器・赤光剣やマグナムバンチも、質感までこだわって再現されている。

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ダイゴ、プロテッサー、デリンガー、そしてガービンによって、分身合体が完成!
内部に格納された3体の可動フィギュアの密度感と、内外一体となった関節可動の感触を同時に楽しむ……これこそ、ゴーディアンの合体システムでしか味わえない感覚である。

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ガービンとデリンガーの足首には、接地性を高めるための伸縮機構を搭載。こちらもポージングの幅を広げる、嬉しい配慮と言えよう。
なお合体ギミックの恩恵もあって足先部分も可動するが、こちらはカカトが浮いて転倒する原因にもなりかねないので、ディスプレイする際には注意したいところだ。

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こちらは、各部の素材の違いが一目で分かる無彩色モデル。上半身の外装や足首部分など、ダイキャスト素材がガービンに集中的に採用されているのが分かる。金属パーツの冷たくズッシリとした感触が味わえるのも、超合金魂シリーズならではの魅力だろう。

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雑誌などでも紹介された、商品説明用に特注で作られたカットモデル。
合体時の各関節の位置関係が一目で分かるだけでなく、工業製品の持つ構造的な美しさも感じさせる。

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様々なバリエーションを持つガービンの武器は、豊富なオプションパーツを組み換えることで再現。劇中に登場した全てのバリエーションを再現可能となっている。
頭部はフェイスパーツとアンテナパーツを差し替えることで、前期設定バージョンの頭部も再現可能となっている。

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本体や武器類の他、各種交換用手首と専用ディスプレイ台が付属。ディスプレイ台にはダイゴ&クリント、プロテッサー、デリンガー、ガービンを雄々しく勇ましく飾ることができる他、各種武器パーツなどを収納することも可能。

ここまで合体ギミックを中心にご紹介して来たが、アニメそのままのスマートなシルエットを見れば分かる通り、本アイテムは形状再現についても一切の手抜かりなし! 
またアクションフィギュアとしての遊び応えも充実しており、特に合体時のコアとなるダイゴは、全高約65ミリのミニサイズながら現在のアクションフィギュアとして必要十分な可動域を確保している。
劇中でダイゴの相棒を務めるロボット豹・クリントが付属するのも、ファンにはたまらないポイントだろう。
アニメ放映当時の子供たちにとって、垂涎のアイテムだった『DX超合金 分身合体ゴーディアン』。
その正当進化となる本アイテムは、ゴーディアンの立体物としてまさに決定版と呼ぶに相応しい仕上がりとなっている。その真価は、ぜひ貴方の手で確かめて頂きたい。



2021年03月20日(土) 一般店頭にて発売
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