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25年前、光の巨人を見た子ども達へ贈る―
S.H.Figuartsカテゴリの中で、スクリーンの中で活躍するヒーローたち。力強いアクション、その魂の躍動を手のひらサイズの中で再現するのが、S.H.Figuartsの新たな造形技術「真骨彫製法」。「真骨彫製法」とは、表面的ではなく骨格から造形を行い、ヒーロー本来の「存在感」とフィギュアとしての「自然な可動」の両立を追求した新製法である。

その「真骨彫製法」に『ウルトラマン』シリーズがついに降臨!1996年の番組放映から25周年を迎えた現在も熱狂的な人気を誇る「ウルトラマンティガ マルチタイプ」の商品化が決定した。
3月8日(月)の一般予約開始直前の今、真骨彫製法の中でも類を見ない数々のアプローチの紹介とともに「光の巨人」の再誕をその目でご覧いただこう!
※画像は開発中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。


放映当時のスーツ造形担当・成田穣氏によるスタチュー原型制作
現在のS.H.Figuarts『ウルトラマン』シリーズは円谷プロダクション造形部門LSSの協力・監修のもと、スーツ実物の3Dデータをもとに立体化されている。だが、『ティガ』放映当時は3Dデジタル造形技術はまだ一般的では無く、TVシリーズ本編に登場するティガの3Dデータは存在しない。

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そこでスーツアクター・権藤俊輔氏の全身3Dデータ(後述)をベースに、『ティガ』『ダイナ』『ガイア』シリーズの立体造形に携わっていた成田穣氏にS.H.Figuarts化を想定した無可動スタチュー原型を製作していただいた。自らの手で“本物”を造り上げた成田氏しか知り得ないバランスがダイレクトに反映され、全高約150cmのサイズで顔の非対称感まで再現されている。


スーツアクター・権藤俊輔氏の全身を直にスキャン
そして真骨彫製法のコンセプトのひとつにある「骨格からの造形」。今回は初の『ウルトラマン』ラインナップであり、他キャラクターのような服飾的要素が一切無い“むき出しの人体”に肉薄して真骨彫化に挑まなければならない。
この課題をクリアするためにとられたもうひとつのトライアルが、映像本編でティガ(マルチタイプ)のスーツアクターを務めた権藤俊輔氏の全身3Dスキャンである。

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これが実際のスキャンの様子と得られた3Dデータだ。3Dスキャンで得た権藤氏の骨格バランスデータを軸に、当時の膨大な映像とスチル資料を基に筋肉を配列し、かつての“権藤ティガ”のプロポーションを蘇えらせ、さらに可動関節を組み込むことでアクションフィギュア化へと調整が重ねられた。

芸術の域にまで鍛え上げられた権藤氏の肉体をベースにすることで、ティガがその身に纏う力強さ、優しさ、しなやかな美しさの裏打ちとしたのだ。ファギュアとなったティガからも、単に「外観が似ている」レベルを超越した、血の通った造形美を感じ取っていただきたい。


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可動を仕込んだ上で改めて、当時の資料を参考に、立体造形出力をしては確認と調整の作業を繰り返し、S.H.Figuartsフォーマットでの外観の造形が完成。成田氏によるアナログの手技と権藤氏の得られたデジタルデータが融合して「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ マルチタイプ」が実現したのだ。

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カラータイマー部分のみ放映当時の3Dデータが現存しており、今回のアイテムでもそれを忠実に再立体化。淡く白いアイや、カラータイマー内部のカッティングにも注目してほしい。カラータイマーは赤い差し替え用パーツも付属する。


成田氏の原型×権藤氏の肉体を真骨彫製法へ!
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S.H.Figuartsはアクションフィギュアであり、動かしてこそ真価を発揮する。胸、腹部、パンツ部分には軟質素材を使用し、映像に近いイメージのシワ感が生まれる仕様となっている。

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内部には骨格の役割を持つ硬質なABSパーツが仕込まれており、軟質素材の反発に負けずにポージングの保持が可能となる予定。例えば、エフェクトパーツも付属するゼペリオン光線のポーズでは、可動に伴って胸が変形する様子まで再現出来る。

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手足にも新たな可動構造が搭載されている。肩の下とひざにはロール回転軸が設けられ、足首の内側への可動域も追加。これらによって重心が低く、体幹の内側に力を溜めるポージングがとれ、逞しくも無駄な力みの無い自然なフォルムが生まれる。

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さらに!全11個(左×6、右×5)付属する手首パーツも、全て権藤氏ご本人からスキャンした手首のデータをもとに造形している。握る拳に込められた強い意思、戦いの中の緊張と緩和、飛行や必殺技ポーズで鋭く伸ばされた掌など、文字通り指先一本に至るまでティガのイメージを追求したのだ。

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首の可動域も従来のS.H.Figuarts『ウルトラマン』シリーズよりも拡張。登場時や飛行シーンなど、頭をまっすぐ上に向けるポーズも自然にとれる。構えや飛行ポーズにみられる指先を伸ばした手首も「親指を伸ばしたもの」「親指を折ったもの」の2種が付属し、ポーズに合わせて好みのイメージで選べる。


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こうして出来上がった開発試作品は、権藤氏(上画像)のチェックと円谷プロダクション造形部門LSSの監修が重ねられ、可動、外観、佇まいにいたるまで、単なるフィギュア化を超えた「ティガという概念」の立体再現に向けて何度もブラッシュアップされた。


現存する資料に限界まで近づけた全身の彩色
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最後のポイントとなるのは全身のカラーリングだ。現存するスーツ実物などを参考に、マルチタイプを象徴する紫色をはじめとした赤、金、銀の色味を研究。さらに全身を塗装彩色にすることでそれらの色味と質感のさらなる再現を目指した。


「人間はみんな、自分自身の力で光になれるんだ」
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成田穣氏の造形、権藤俊輔氏の肉体、円谷プロダクションに残る膨大な資料、そして今までに培ってきた真骨彫製法の技巧と新たなチャレンジが融合し、今ここに「S.H.Figuarts(真骨彫製法) ウルトラマンティガ マルチタイプ」が降臨!人間が成せるデジタル・アナログの全ての技を惜しみなく投入したこのアイテムは、まさに真骨彫製法『ウルトラマン』シリーズ第1弾にふさわしい完成度だろう。

一般予約開始は3月8日(月)!
25年前に“ティガになった”少年少女達の前に、光の巨人が再び蘇る!



>>S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ 特設ページはこちら


©円谷プロ
※画像は開発中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。