6月の「バッシュ」に続き、ついに主役機であるエルガイムがHI-METAL R となって8月22日（土）店頭発売！今回のレビューでは、アニメーション研究家の五十嵐浩司氏による絶対に見逃せないエルガイムならではのポイントを、製品サンプルの撮り下ろしとともに徹底解説をお送りします！
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1984年、バンダイ ポピー・特機事業部に新たなロボットブランドが誕生した。その名は「HI-METAL」!! “全身８箇所に鋼鉄装備”というコンセプトはロボットトイの新たな風を感じさせるものがあった。それから36年、「HI-METAL R」としてエルガイムは待望の帰還を果たす。では、その36年目の結論をご覧いただこう。
＜PACKAGE ART＞
▲パッケージイラストを担当しているのは、橘田幸雄（きったゆきお）氏。『重戦機エルガイム』の番宣ポスターや放送当時キングレコードより発売された音楽関係商品のジャケットイラストのほぼ一手に手掛けた方である。まさに「HI-METAL」エルガイムのリボーンにふさわしい人選だろう。
＜BODY＞
上半身からチェック開始。頭部にはスパイラルフロー（フリッカ）が合体可能となっており、合体したまま首を上下左右に動かせる。当時のHI-METALエルガイムがフリッカの合体と首の可動を取捨選択した結果、合体を取りやめたことを思えば、これは嬉しい進化の一つだ。
▲フリッカ（合体後の形態のみ付属）は極小サイズだが、ペイントも施され、搭乗スタイルのダバ・マイロードも造形されている。首関節は設定どおりに後部へスイングして、フリッカを固定できる。また、頭部左右のロックジョイントアームはダイキャストにメッキ処理なので金属の質感と輝きがすごい!!
▲肩のアーム開閉システムも内蔵。設定上倒れるのは前部だけだが、HI-METAL Rは後部にも倒れるようになっている。
＜ARM・LEG＞
続いて腕部をどうぞ。上腕と肘関節の間にローリング箇所があり、パワーランチャーを構える際に前腕を回転させられる。特徴的な肩アーマーの引き込み、前腕のアキュート、セイバーラックとランサーラックにはいずれも可動部分が設けられている。
▲上腕を外側に動かすと、肩アーマーが内部に引き込まれる。また、肘関節が設定通りボール型であることと、曲げた肘内部からダイキャスト関節がチラリと覗いている点にも注目!!
▲アキュート（前腕先端の尖った部分）、セイバーラック、前腕と手首の間にある白いアーマーはいずれも独立して動かせる。また、肘のボール型関節の上にもう一つ関節があり、より深く折り曲げられる。
では脚部を見ていこう。ランダム・スレートは機体を安定させるためのスタビライザーであり、ジャンプなどのアクション時に開閉していた。HI-METAL Rエルガイムのランダム・スレートは外側だけでなく、内側も開くように作られている。また、1984年当時『エルガイム』の設定資料を見た時、多くの人が驚いたはずの「正座」ポーズもそつなく取れるようになっているのだ。
▲脚部内部メカは油圧ダンパーの動きを金属パーツを用いて再現するとともに、ダイキャストのムーバルフレームで質感を両立させている。
▲ひざ関節の付け根にはローリング箇所があり、大腿部と膝の角度をそれぞれ変えることもできる。
▲膝関節が180度回転するので正座も思うがままだ。つま先、かかとも90度回転していることがわかる。また普段は見えない、つま先とかかとの裏にダイキャストが埋め込まれている。別売りの魂STAGEを使って、オープニングのごときダイナミックなジャンプを決めてみよう!!
▲ちなみに足の付根も大きく開くことができる。足首の接地角度もかなり広い。これもエルガイムの設定を徹底再現した結果なのだ。
＜OPTION＞
オプションとして付属するのはバインダーとランドブースター“ライト”。パワーランチャーは２門付属するので、バインダーのフル装備状態にも組み立てられる。ランドブースター“ライト”は背中に装着する。
▲バインダー裏面にはパワーランチャーを二門取り付けられる。腕に付けるジョイントの形状も設定準拠になっているのが何気に嬉しい。
▲ランドブースター“ライト”には本編の第30話で描写されたインテークの上下スライド、翼の回転が盛り込まれている。
▲ランサー、パワーランチャー２門、バインダー、ランドブースター“ライト”で重装備したエルガイム。
＜OTHER HEAVY METAL＞
エルガイムと同じくM型フレームを使用しているA級ヘビーメタル、バッシュ。劇中でも描かれた好敵手ギャブレット・ギャブレーとの戦いを再現してみよう!! また、最終的にダバとギャブレーは共闘することになるので、最終回を思い浮かべて並べてみるのも一興だろう。
▲シリーズ前半の名勝負となったエルガイムとバッシュの対決。そして、最終回のダバを助けるギャブレー。二人の関係の変化をエルガイムとバッシュ、二体のHI-METAL Rで再現してみよう!!
▲青空をバックに、オープニングの疾走シーンや敵を殴りつけるカットも！軟質素材で造形された拳は、アップにも耐えるディテールの細かさだ。
※本アイテムは別売りの「魂STAGE」に対応します。重量があるため、長時間ディスプレイする際は両足を接地させて下さい。
「HI-METAL R エルガイム」は8月22日（土）店頭発売！
【HI-METAL R 『重戦機エルガイム』シリーズ スペシャルページもチェック！】
【構成・執筆】五十嵐 浩司（いがらし こうじ）
アニメーション研究家。編集プロダクション「タルカス」に所属し、映像ソフトのブックレットや玩具系書籍を数多く手がける。特に超合金や変形合体トイの歴史に精通し、「超合金魂 D.C.」シリーズには企画協力として参加。2017年8月には、約50年間に及ぶアニメと玩具の関係を記した「ロボットアニメビジネス進化論」（光文社新書）を上梓した。
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※画像は製品サンプルを撮影したものです。実際の商品とは異なる場合があります。
