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平成『仮面ライダー』シリーズをテーマに、造形界の名だたる“造形士”がそれぞれのイマジネイションをもって競演した「SUPERIOR IMAGINATIVE COLOSSEUM」。ユーザー投票で優勝を獲得した「S.I.C. 仮面ライダーフォーゼ ベースステイツ」を造形した坂本洋一・KOMA両氏が優勝記念として手掛けるのは「仮面ライダーファイズ」
今回のレビューでは、METAL BUILDなどメカ系アイテムを中心に活躍する両氏が手掛けたライダーズギアやオリジナル展開・変形ギミック類を解説。新たな視点から生まれたファイズの全貌をご紹介していく。
※画像は試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。



ライダーズギア
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本アイテムは「ファイズ本体」「各種ギア類」「アタッシュケース」とSUPERIOR IMAGINATIVE COLOSSEUMシリーズ共通の専用台座でワンセットとなる。洗練されたファイズの元デザインに坂本洋一・KOMA両氏のメカニカルなオリジナルアレンジが加わることで、密度感とリアリティがアップしている。

ファイズと言えば、携帯電話やデジカメなど身近なガジェット類をモチーフとした数々のライダーズギアも魅力のひとつだ。「ファイズフォン」「ファイズポインター」「ファイズショット」「ファイズエッジ」長短各1本、そして新ギミックが凝縮されたアタッシュケースが付属する。

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ファイズフォン、ファイズポインター、ファイズショットはいずれもファイズドライバーとの脱着が可能で、ミッションメモリーもこのサイズ(上画像参照)で各ギアに付け替えが出来る。もちろん、ファイズフォンはフォンブラスターへ、ファイズポインターは先端パーツ差し替えでキックモード状態へ、ファイズショットはグリップが展開しパンチモードへとそれぞれ変形。専用の手首パーツ使用でファイズに持たせられる。

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ファイズエッジはグリップ部分がより大型化、鋭角なシルエットになり、クリア素材の差し替え用刀身パーツも付属。こちらはフォトンブラッドが噴出するようなエフェクトとなっており、メカニカルなイメージに躍動感をプラスさせる。


アタッシュケース変形ギミック


そしてこのアタッシュケースは、S.I.C.独自のアレンジが最大限に発揮された箇所でもある。「SMART BRAIN」のロゴが入ったアタッシュケースは上下3分割し、それぞれがファイズのギア拡張パーツへと変形するのだ!外観だけでなく、変形ギミックにおいても「メカニカルな視点からファイズへアプローチする」コンセプトを現す付属品となっている。それでは、その全貌をご覧いただこう。
※製品版での正しい変形手順は、同梱の取扱説明書をご参照下さい。

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まず一番上段のパーツは、4つの側面を反転させると巨大なファイズポインター拡張パーツとなる。先端にはクリアレッドのスコープが設けられているのが解る。


中段は「SMART BRAIN」のロゴが入っている部分をちょうつがい的に展開、先端とアタッシュケースの取っ手を変形させ、グリップ部分を引き出すと超大型のブラスターが姿を現す。特に取っ手が銃身に収納されるギミックは、KOMA氏による案が完全再現されている。

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下段はまず天地をひっくり返し、両端をそれぞれ回転・押出し・スライドさせると、直線で構成された拳型のファイズショット拡張パーツになる。このように、3つに分解されたアタッシュケースはフォンブラスター、ファイズポインター、ファイズショットに対応する拡張パーツへと変形するのだ。


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変形させた3形態の拡張パーツは、それぞれファイズフォン、ファイズショット、ファイズポインターの取り付けとファイズ本体への装備が可能。各種アタッチメントパーツも付属する。それぞれのギアを単純に大型化したのではなく、元ギアに備えられた機能を増強させるイメージでデザインされているのが解るだろう。


フルメタルラング展開ギミック
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分離変形するアタッシュケースだけでなく、ファイズ本体にもオリジナル展開ギミックが仕込まれているのも本アイテムの大きな特徴だ。胸部のフルメタルラングが展開し、緻密な造形と塗装によって立体化された装甲内部が露出する。

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フルメタルラングは、肩にあるアーム状のパーツを可動させることで差し替え無しで展開が可能だ。前2箇所にボールジョイント、後ろ1箇所に軸回転の計3箇所の可動ポイントが設けられ、クランク機構によってフルメタルラングを斜めに持ち上げる構造になっている。
※製品版での正しい変形手順は、同梱の取扱説明書をご参照下さい。


ここまでで『仮面ライダー555』ファン諸兄ならお気づきのとおり、フルメタルラング展開ギミックはアクセルフォーム、アタッシュケース中段が変形した大型ブラスターはブラスターフォームのイメージが活かされている。のちに実戦投入される強化フォームの特徴をプロトタイプ的に基本フォームに取り込むことで、ロボット系作品ではよく見られる「社製プロダクトの開発系譜を読み解く視点」も楽しめる。これも坂本洋一・KOMA両氏によるこだわりのひとつだ。


これがS.I.C.オリジナルギミックを全開放した形態!フルメタルラングを展開し、3つの拡張パーツを使用することで、メカニカルな魅力とボリューム感に溢れたファイズが実現する。また変形・展開ギミックは、実際に体感してこそその真価を発揮する。未知の領域に進化した「S.I.C. 仮面ライダーファイズ」は6月1日ご予約開始!


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【SUPERIOR IMAGINATIVE COLOSSEUM「仮面ライダーファイズ」特設ページ】


月刊ホビージャパン2020年6月号にも、坂本洋一氏×KOMA氏のスペシャルインタビュー掲載!

©石森プロ・東映
※画像は試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。